pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

あ、ネタ尽きた

 読み終わった本が尽きたのでネタ、ないです。もうちょっとで読み終える本があるけれど、日記を書くタイミングには間に合わなかったですね。自宅で読んでいるのはドラマ化もされたゲーム・オブ・スローンズの前日譚というか、本編で絶賛再興活動中の前王朝ターガリエン家の年代記になる『炎と血』です。ウェスタロスという地は七つの王国に分かれていたのですが、東の、ドラゴンに騎乗する上位階層が社会を支配し繁栄を誇ったヴァリリアから流れてきたターガリエン一族が、主に騎乗したドラゴンの力によって六つの王国を征服したところから始まります。

 今、孫の世代の王が父と叔父の治世に混乱した王国を収拾しようとしている物語に差し掛かったところ。始祖から数えて孫が五十五年という長き治世でターガリエン家の支配を確固たるものにしていくのではないかと思われます。始祖はほんとにドラゴンの破壊力と畏怖で抑え込んだみたいで(だから他者に従う事を厭うドーンのマーテル家には破滅的な抵抗に合い、征服を断念している)、二代目の王は極端にいい子ちゃん過ぎて優柔不断で良き愚か者という感じだったので畏怖で抑え込まれていた不満が噴出。その反乱の動機が解らぬままに憔悴し死亡。その後をついだ弟にあたる三代目は極端な暴力で抑え込もうとして更なる反発を招き、従わないものは身内でも拷問の末殺すという手法で人が離れ、更に世継ぎを得ようと複数の后を迎えながら、后の一人が懐妊した他の后に悉く毒を盛ったり讒言して殺していったので、結局子供に恵まれず不可解な死を迎えた、と。

 ここまで読んでいて、ターガリエン家の収入とか支配体制とか、はっきり言って脆弱だし(交易が盛んにおこなわれる地に拠点を設けているので商業者への課税が収入の大半を占めている感じ。封建制度とはいえ、農業収益が多そうな土地は諸侯に分配しているようにしか見えない)、家内稼業みたいに回していて役所仕事を行う官僚を育てたりしていない。外部のオールドタウンにあるシタデルって学術機関から採用しているに過ぎないし、人数も多くないみたいだし。

 始祖は三十年以上位につき、その両極端な二人の息子は二人合わせて十年ぐらいの治世しかなく、三百年あまりのターガリエン王朝最初の五十年は個人的資質だけで回していた感が多いです。ここで支配の組織化をしないと残り二百五十年は大変だろうなぁ、とか思ったりしたり・・・あ、まだ読み終えていない本の話で終わりましたね。はい。