pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

『鎌倉殿の13人』

 『伊賀氏の乱』までは行きませんでしたが、義時、毒殺?は行きましたね。栄光でも、従容とした死でもなく、自らが望んだ人生でもなく、義務と責任故に背負ってきた鎌倉を、最愛の息子に託す最期が、そしてその息子の為に、更なる業を背負おうと、生きようとした彼を、姉が否定するシーン。零れた薬すらすすって生きようとする義時に、その直前に自らの袖で薬を拭い去るシーン。もう休んで欲しいという姉が突き付ける死が、どうにも説明しづらい感情を呼び起こします。

 能力も気力も望みも平凡な男が、家族への義務と責任感だけで第一人者を務めた。そう表現するドラマだったのかなぁ。

 実朝期の解釈が、もにょりましたが、それ以外は概ね楽しめた大河ドラマでした。

 あとは・・・最終回に来年の主人公を出すんかい。まぁ、あの人は『吾妻鏡』の愛読者でしたが。

 土曜日は『シノビガミコン』みたいな規模のオフセッションに参加してきました。ギミックがワクワクして面白かったです。個人的には平行世界を行き来して、善人も悪役もロープレできたのが満足。あとは・・・なんで親キャラ同士、子キャラ同士で、示し合わせてもいないのに同じ奥義構成、長所と弱点まで同じってどういう事やねん。そういう事もあるんですねー。

 打ち上げで十年ぶりぐらいに行った『とりとり亭』の鳥南蛮が別メニューみたいで驚いたことも。楽しゅうござりました。

 日曜日はビリヤニこさえました。炊き立てではなく、保温状態で数時間おいた方が、パラッとした食感になって好みになったかなぁ、と。

 そして読み終わったもの。

 

 推理小説ばかりでなくSFっぽいもの、書下ろしも含まれている短編集です。上手い人は、何でも面白いものを書くのだなぁ。特に『百合アンソロジー』に寄稿した作品は、最後の最後まで「百合か?」と疑いながら読み続け、クライマックスで「なるほど、こういう解釈、物語の百合かぁ」と納得しました。いちゃこらというよりも、歪な信頼感的な感性。面白かったです。

 んで作品的にはその百合ものが2022年三月刊のアンソロジに収録されていたもので、十一の作品集と銘打ったのは、それ以外に収録を目指していた作品があったからなのですが、どうもそちらは版権の許可が下りず、仕方なく無理を言って百合ものを掲載させてもらったという・・・そっか、FGO、そんなにややこしいのか(あ

 気持ち的にはシリーズものの続編を早く出してほしいのですが、こんな感じで作品を世に出していただけると、読者としては嬉しい限りですよ、はい。