pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

流し見る

 昨夜の映画、『ハウス・オブ・グッチ』です。

 

 主役はガガさまと言って過言ではないのですが、ガガさまと言えば奇抜なファッションのイメージが強く、こういうベーシックな装いは新鮮です。そして可愛い。イタリア系のガガさまですから、イタリア女性と可愛さと、ふてぶてしさを凄く感じましたね。

 あとは、この俳優さん誰だっけ?あ、アル・パチーノだ。太っているから気づかなかった。この人は見た事あるな。クレジットで、あ、この人かー、と確認したり。アダム・ドライヴァーは達者な役者さんだよね、とか。

 ブランド『Gucci』に創業一族不在というのは、何十年も前のNHK特集か何かで見た事があるので知っていますが、その一族がバラバラになり相争う過程をなぞっていくドラマなんですけれど、飛ばし飛ばし見始めたら、気が付いたら終わっていました。たった一人の嫁入りした女性の野心から一族の亀裂が大きく音を立てて広がっていく感じ。そして最終的に彼女のとったマフィア的な手法が取り返しのつかない崩壊へと結びつく感じ。

 最後の裁判のシーン、被告席で旧姓で呼ばれた事に対し「グッチ夫人とお呼び」とか言うラストが印象的でしたね。規模は比較にならないほど小さいけれども(理性的に考えれば裁判費用や弁護士代が移動するだけに近い金額)、身内で争ってバラバラになったうちの一族の事も彷彿とさせました。身内争いが起これば、まぁこうなるよね。

 その後、『ど家』を見ました。三河一向一揆に勝った理由を、連携できない寺院や国衆を各個撃破した、ってアナウンスするだけで済むのに、まるで殿様の掛け声で生じた士気だけで勝利したみたいで、そこがアレでしたけれども、本多正信に家康のような上級武士の都合による戦を痛烈に批判させたのは良かったです。やっぱ正信はこういう感じに描いてくれると嬉しいですよね。盲目に家康に従うのではないってところが。自らの都合に合うから従うのだというところが。その前に盲目的に従いたいのにできなかった男のシーンがあっただけにね。

 予告編を見る限り次回は家妻の権限に関わるエピソードっぽいです・・・あれ、この方、二年連続大河出演ではありませんか?こういうのって珍しくないですかね。最近の大河は短期で多くの俳優さんが出演される傾向にあるので、スケジュール合わせがしやすいからこういう事が起こるのかも知れませんけど、面白いですね。去年は比較的上級武士の娘、公暁の母を演じていらっしゃったけど今回は側女っぽいから、また雰囲気変わりますね。

 最後に一番長く見ていたのはコレ。

 

 初回見た時はたぶん半分寝ていた(おい)。まさか主人公の言語学者の女性が未来を過去と認識して喋っていたとは思わなかった・・・改めて思うけれども、監督のドゥニ・ヴィルヌーヴさんが描き出す描写、音楽、世界観が、この不安の中に一筋の希望が燈るな作品が、自分の好みに合うなぁ、と思いましたね。

 週末は録画した『ブレードランナー2049』を見る予定です。集中して見よう。