花粉症でクシャミも鼻水も止まりません。だからヤマザキさんは休載期間に入られたのでしょうか?(もちろん違う)まぁお休み前の大仕事を堪能させていただきました。
ようやく学園編が決着しましたね。犠牲者は一人で済みました。前巻で彼女のエピソードがあったけど、まったく同情できない人だったので落ち着くところに落ち着いたなぁ、ぐらいなんですが黒幕がようやく見えました。魔術師社会は、く〇だわ。たぶん人命よりも自己の目的が優先される常識だからなんでしょうけれども。この黒幕の内心が次の『獣編』で語られる事になるのか違うのか。旧友と対峙するような予告でしたからねぇ。
お休み明けての続きが楽しみです。
こちらは開始早々のお休みなんですけれども・・・でも一巻分描いているから早々って訳でもないか。物語のパティーンとしては『まほよめ』に似ていますが、こっちは辛口でホットスタートって感じですね。不機嫌で不親切な魔女が導き手みたいな感じだし。どーなるんですかね。次巻がいつになるのか判りませんが楽しみです。
ヤマザキコレさんまちゅりと書いたから、ヤマザキコレさんの作品ばかりになると思ったぢゃろ?騙されましたね(ハイハイ
この巻は三好氏を中心に信長が中央で活動する前までの武将が取り上げられています。足利義昭・信長政権期から和睦期間を含めて十年以上織田家と対峙した三好権力が何故徐々に徐々に劣勢に、敗北していたっのかの理由が分かったような気がする。三好長慶が作り上げた中央に領域を持つ『三好宗家』を中心に『阿波三好家』『洲本安宅家』『十河家』という三好兄弟のそれぞれの家中、そして畿内の様々な勢力の集合体とも言うべき、つまり連合体なんですね。だから末弟の十河一存あたりは四国で長兄長慶のあずかり知らない紛争に血道をあげたりしています。場合によっては敵対する場面も。
長慶も三好宗家の論理で兄弟たちを統制しているように見えない。あくまでも連合体の利益で結合し行動している感じで、小田原北条家の強力な統率力とは対極の戦国権力という印象。なので強力な結集核である長慶と死、若すぎる後継者(養嗣子義継は十五歳)、そして家中の分裂が崩壊のもと・・・なのかな。きっかけは三好義継と三人衆が将軍足利義輝を抹殺した事を上手く処理できなかった事にある訳で、まぁ松永兄弟の不手際もあり(弟は丹波で敗死し三好側は丹波を失い、兄長慶は確保していた足利義昭を逃がしてしまう)、内紛に突入。義昭・信長は劣勢の松永久秀の手引きで上洛したようなものですからね。最初の上洛戦では三好主力を捕捉撃破できなかったので、義昭の政治手腕が義輝以上に未熟な事もあり、長い長い戦争となる事に。
とはいえ長慶も若くして父親を亡くし、その後十二歳で政界デビューしているので(そして家臣たちを徐々に統御していく)、義継の若さばかりが失敗とも言えないのかな。
もし後継者として順調に成長していた(そして認められていた)長慶実子義興が健在であったならば、足利義輝は死なずに信長の出番もなかったかも知れないなぁ、と思ったりしたり。解りませんけれどもね。
あ、あと十河一存は病死だそうです。こいつ、『鬼』というよりも、やりたい放題の男だな、とか思いました。
あ、ヤマザキさんの部分より多くなった。タイトルに偽りありはいつもの事です。