pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

やっぱり眠い・・・

 昨夜は父親が早めに就寝したので二時間物の録画しておいた映画を見ました。やっと次回は『トップガン マーベリック』にたどり着く・・・見たのは、こんなの。

 

 なーんか見た事ある女優さんが色々いるなぁ、って少なくとも二人は知っている・・・筈。一昔前の量子コンピュータみたいな暗号解読プログラムを巡って諜報員たちとテロリストグループらしき連中が争奪戦をするのですが、最初から誰が味方で誰が敵だか不明確な状況で進行。その人間関係の移り変わりがミソかなぁ。ただどんでん返しの繰り返しで物語の流れが悪くなっているような気がします。それに・・・もっとも簡単な解決法はコピー不可なプログラムを物理的に破壊する事だよな?と途中で気づいてしまい・・・あ、でもC国の諜報員はそれを手元に確保する事で、隠然たる影響力を持ちたかったのかな?とも思ったり。

 まぁ女性工作員が痛快アクションするってとこは楽しかったですけれどもね。ストーリー的にはもう少し何とかならないかなぁ、という感想は持ちました。個人的な感想ですが。

 

 太田道灌って知名度あるけれど、子孫が一時期衰退した事もあって資料が残らず、なかなか業績が判明しない人でして、長尾景春は研究者には著名だけど一般知名度はいまいちな人で、しかし二人の行動が戦国時代を加速させ、小田原北条氏の登場を用意したと言っても過言ではないという。

 関東は鎌倉公方足利氏と関東管領上杉氏の、相手を圧倒できない対立関係が起こした戦乱『享徳の乱』が全国に先駆けて混乱期をもたらしたと言われていますが、その関東管領上杉氏は惣領の山内上杉、それを補佐する扇谷上杉がいまして、太田道灌は扇谷上杉の家宰。長尾景春は祖父、父、叔父が山内上杉の家宰になっているという人物。

 この長尾景春が、父が亡くなった時に叔父に家宰職を奪われたのが事の発端。血縁はあっても叔父は他家の養子になっていて別の家扱いなんですね。しかし山内上杉の家宰は最有力被官長尾氏の長老が継ぐという慣習があって、しかも叔父は五十代前後だけど、景春くんは二十代。経験と人脈では比べるべくもない。しかし幸か不幸か、祖父から父への家宰職世襲は問題なかったので景春の家に繋がるものたちが家宰職のもとにある利権を二十年ほどに渡って握り続けていました。しかしその家宰が景春家ではなく長尾一族でも他家に行ってしまったら、役職交替で利権を得られなくなり、それが存立問題となると、まぁ奪われる方は反乱起こすよね。それが長尾景春の乱。大事になったのが利権を得ていたものが上杉被官の半分にも達していて、上杉家の勢力を二分する事態に。しかも上杉当主や家宰など首脳部は舐めプしていたので本陣を打撃されて混乱に陥ってしまい、反乱に対処し迅速に鎮圧できたのは、景春暴発を予告し本陣より離れていた太田道灌のみだったと。ところが彼が反乱を鎮圧するのはいいけれど、滅亡させた領主の利権を自分の支持勢力に分配し、その権限が上杉氏を凌駕し始めたのが問題。どっちに力と権威があるのか。ボスは二人もいらねぇ。って太田道灌は暗殺されますが、頂上の問題はそれでいいかもしれんけど道灌が始末されたって事は、彼に従って利権を得た俺たちは?って思う連中も出てきますよね。それが道灌によって利権を奪われた山内上杉側と結びついて(彼らにしてみると扇谷上杉被官、つまり扇谷上杉に利権を奪われた形)、関東管領上杉の勢力は再度二分される事に。この争いに介入して勢力を拡張したのが伊勢宗瑞なので、小田原北条家を誘い込んでしまったと、言えない事もない。

 しかし二人は戦国期の人物と見なされないのは、利権の集積をしたけれど領国一円支配まではしていなかったので・・・ちょっとややこしいですかね。

 でもこの本、自分が読んだ中では一番解りやすかったですねぇ。