pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

漫画と文庫小説

 自分が購入する本の大半はコレなんですが、昨日は一冊づつ読了しました。どっちも手放しで誉めるって感じでもないんですけれども(オイ

 

 『錆の地平線』という題名通り、襲撃してくるジオン軍のMS編成が渋い・・・ザクⅡ一機とザクⅠ二機・・・なんて好み(うっとり

 設定的にガルマがホワイトベース隊に倒されたあたり。そして黒いガンダムもどきのパイロットがどうもガルマの婚約者イセリナの友人らしい。という事はイセリナがガルマの敵討ちをやらかした後、という事になりますな。その頃の連邦軍はたぶんメキシコとアメリカ国境付近が最前線で、作中のジオン軍は鉄道網を軽視していたらしいとかなんとか。ジャブロー戦まではジオンの航空戦力は制空権確保できるだけあるのよね・・・ホワイトベース隊にかき回されて、かなり戦力が減っていると思うけど・・・連邦のMS(ガンダム)は化け物・・・

 黒いガンダムもどきが連邦側を圧倒するのですが、しかし単に新型、という訳で強いのではなく理由が設定されていて、それが弱点にもなる、という事で、ガンダムものなのにMSパイロットではない・・・そもそも連邦側にガンダムは配属されておらず陸戦型ジム二機と61式戦車が主力という、ジオンに比べればそうでもないけれども、結構しぶい編成の部隊の指揮官が主人公が、その弱点を攻略する作戦を立てますが、はい、その効果の程が解るのは次巻です。ふひぃ~。

 設定やストーリーは好みなんですが手放しに誉めないのは、たぶん演出が少年漫画系だと自分が感じたから、かな?渋い設定だから華やかにしないと売れない、という戦略なのかも知れないけれど・・・うーむ・・・まぁ次巻も楽しみにしていますけれども。

 

 本に愛し愛され、物語物を中心に珍しい本も大量に収集した曾祖父が立てた私立図書館のような蔵書館。それを中心に川の中州に書店、古本屋が集まってきた町が舞台。主人公はその管理人の娘でありながら本嫌いの高校生。しかもその書庫、かつて盗難が多発したので主人公の祖母にあたる人が激怒し、一族以外には本を触れさせないという警備・・・呪いをかけた、と。

 設定的には児童文学的だけど、展開というかオチが児童文学的ではないかなーっと。個人的には、読んでいくと解る、本に対する偏愛が酷くて、非人間的な人格になった祖母が、どうしてそこまでこじらせてしまったのか、が気になりましたね。すべての元凶だし。やること、いちいちヒドイし。

 冒険ものとして楽しいし、少ししょっぱいラストも好みなんですけれども、この非人間的な祖母の事が気になって手放しにならないって感じです。あと、ひるね叔母さん、結構好きなキャラだったなぁ、と。