pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

どちらをトップに持ってくるか

 

 こっちにしました。アニメ化している最中だし。

 アニメは0話で鴉夜と津軽の出会いエピソードをやっていましたが、文庫版四巻でそれを載せる事は最初からの計画通りだったそうです・・・へぇ・・・

 一巻~三巻で出会いとか、鴉夜が首だけになってしまった経緯、津軽が半人半鬼になった経緯とか、断片的に語られていましたけれども、それを物語として表現した短編集です。静句が百合百合だろうなぁとは思っていましたが、骨の髄まで鴉夜命でした、と。まぁ相手は九百五十年生きているヒトですからねぇ。モラルもインモラルもやりつくしているし、今更快楽を忌避するようなヒトでもないし、なんなら快楽主義者だしね。

 五巻が待ち遠しいです。

 

 アニメの続編を期待するつもりと、この原作漫画の展開で第二期をどうまとめるべきなの?というところで続編作らん方がいいのかも、と思ったりもしたり。

 今回のエピソードはSNSで良く見かける『お気持ち攻撃者』の話に似ているかもねーっと。違いは、それをゆっている人たちが、かつて『お気持ち攻撃者』たちと戦い、妥協した人々で、つまり攻撃されて自らの表現は諦めた経験を何度も重ねている人たちであり、自分の過去を振り返って、これでいいのかと自問していたところですかね。世間の『お気持ち攻撃者』たちは自分の思い付きを『世間の代弁者』として相手を攻撃する無責任なもので、動機は「いつも虐げられている(とご本人が思っている)自分たちはうっぷん晴らし」に過ぎないから低次元で何の前向きの話にもならないノイズなんですけれども。それに同調者が現れ増えるとノイズではなくなるという。

 逆に作品を支持する声が大きくなれば、その攻撃者の声に対抗できる訳で、そして『お気持ち攻撃者』は人々の意識が変わるまで減る事はないよなぁ、とか思ったりする。身近に、新聞やTVでスポーツ選手の失敗やら、映像やドラマが自分の好みに合わないからと言って毒づいているうちの父親みたいな人がいるので、こちらが聞くに耐えないし、文句を言うなら見なければいいとチャンネルを無断で変えると怒るのですよ。無断で変えられた事への怒りと、文句をつける対象を奪われた怒り、ですかね。つまり『お気持ち攻撃』が娯楽になっている訳ですよ、この人たちにとって。まぁ父親は口で言うだけで形に残って世間に拡散されるものではないので放置し、あたしゃその場から消えるようにしていますが。聞いていると不愉快になるので。

 この『お気持ち攻撃』が人々にとって有害であるという認識がもっと深刻に広まれば、そういう事を娯楽にする人も控えるのではないかと思ったりしたり・・・しないか。本人は『正義の行い』って思っている場合もあるだろうからなぁ。