pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

久しぶりに漫画

 先月は漫画の新刊、そんなに買わなかったですから。今月はちょっとあるかな?

 

 この惑星『空挺ドラゴンズ』の世界って、スチームパンクの、つまり十九世紀末ぐらいの科学技術レベルなんでしょうね・・・まさか、空が階層的に龍たちの生息域が設定されているとは思わなかった。飛空艇たちが飛んでいるところは、たぶん高度二千メートルくらいなのかも。酸素マスクとか高山病の描写がないから千メートル前後が定位置で、それより上空は未知の世界。こちらの常識だと高空になればなるほど生き物の生息密度が低くなるから、巨大な生物とか成育できない・・・そもそも空を飛べないのですが、龍たちは生態系が異なるのか、そして惑星『空挺ドラゴンズ』はそもそも地球の環境と異なるらしいので、高高度の生物は可視できないらしく、そのぐらいの上空になると、想像を絶する巨体の龍が生息しているらしいです。っていうか、今回の巻末は島に比較されるぐらい巨大な龍が落ちてきて、それを食べる為に無数の龍が群がってきて、更にそれを狙って様々な龍が・・・という状況がやってくると。

 入れ食い状態ぢゃん。うはうはーっと思ってやってきたら、えっとタキタがヤバい、でも貴重な体験をする状況に。

 モチーフ的には寿命を迎えた鯨が深海に沈んで行って、それに群がる魚やら何やらが集まるって奴ですよね。どういう展開になるんですかね。次巻も楽しみです。

 

 著者の方の前作『センゴク』は、その分野の新しい説が出て、それまでの常識が改められてきた時期だったので、まぁそっちを追いかける方が面白いよねーっと、触れてこなかったんですよ。センゴクって仙石秀久でしょ?あの九州征伐でやらかして四国勢に大損害出してしまった人。って認識だったので、そんなに興味もなかったのですよね。まぁ、それだけの人ではないらしいですけれども。読むなら研究者の著書だよな、とは思うので。

 しかし三十年戦争については、まぁだいたいの流れは知っているし、そこまで修正をしなきゃならない新説は聞かないし(というか日本語訳とか日本人研究者の著作に触れないと判らないので、欧米でどういう研究成果が最近あるのか知らない)、なら読んでみて物語として楽しみたいかな、と。

 いや、初っ端からファルツ侯ができる理想主義者として描かれていてびっくりしましたが。まぁ主人公の立ち位置ならばオーストリア・ハプスブルグとフェルディナントよりかは『冬の王』を選択するよな。どう考えてもあっちは悪役的だし。というかハプスブルグの覇権、中央集権、絶対王政を指向して反発受けて、軍事的勝利を収めた後、その果実を無限に求めすぎて戦争終結に持っていけなかった『愚かさ』がある人なので、感情移入しにくい。息子のフェルディナント四世の方が親の後始末を一身に引き受けてしまう悲喜劇さがあるけれども。

 予定では年に一度の発刊。たぶんボヘミアで戦争がメインになるんぢゃないから次巻は。楽しみです。