pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

水曜どうでしょう

 今期の『水ど』は全話視聴しました。台風のせいでアレな感じになりましたが、まぁ『水ど』好きには問題ない内容でしたね。はい(察してくれ

 ようやくタイトル回収完了ですが、深夜枠レギュラーだった三十年近く前に比べれば隔世の感がありますね。あの頃は大泉さん暇だから、週末で録り切れなかったら来週土日で!!みたいな事をしていましたが、今や売れっ子、何か月、下手したら年単位のスケジュールが埋まっているから、かつてのような暢気な事はできない。そんな状況をまざまざと見せつけられた今期でした。いい事だけど、水どファンにしてみれば残念・・・まぁ仕方ないですね。

 そして読んだもの。

 

 アタクシが購入したのは紙媒体なのでアレですが、不幸な事故から始まったクーデター騒ぎは、偶然から最悪の事態は避けられたけど・・・この首相、なんなん?創作物が描く史上最低無責任政治家、『銀英伝』のヨブ・トリューニヒトを思い出すのですが、別にこの首相、責任感がない訳ではないけれども鈍感で共感力に乏しく、自己中で周りの状況を自分に都合よくしか解釈していない・・・付き合いたくない部類の人間なんですよね。

 でも、状況としてこの人の立場、強化されているので・・・そうか、この能天気な根拠のない自信にあふれた人、まだまだ登場するのか。はぁ・・・次巻も楽しみです。

 こっちはその人とは真逆の、評価がプラスの人々の話。

 

 江戸幕府幕藩体制が確立していく様を、藩の立場から描いたものです。織豊政権を軍事拡張主義で中央集権だったけれども、その戦時体制が領国の荒廃を招き、領民の疲弊が蓄積。これを改善する為に開発拠点として城下町が形成され、それまで洪水や戦乱で開発がままならなかった沖積平野、今現在米どころで水田が広がる地域ですが、その開発がなされ新田が広がったのが江戸時代初期。藩が確立していった頃だと。

 著者の方が藤堂高虎を研究されているので、その周辺の事例が多くなるのですが、『のぶやぼ』でひょろっと登場している足立重信って武将の事がようやく解りました。愛媛の治水を行った人だったんですねー。戦国期には見ない名前だったので加藤嘉明の家臣という事も知らなかった。

 豊臣恩顧の大名ながら家康の信認を得て、対朝廷、対西国問題では懐刀のような働きをした藤堂高虎は、何度も主人を替えた男として江戸時代から評価が低いのですが、この本を読んで自分としては、藤堂高虎大河ドラマ見たいなぁ、と思いましたね。自分、羽柴秀長って人が好きなんですが、藤堂高虎の数ある主君の中で、長く仕えた、つまり高虎が主君として認めた人って家康と徳川家を除けば羽柴秀長だったのだろうと思うのですよ。何故かというと働き盛りだというのに羽柴秀長家が無嗣断絶してしまったら一度引退しているのですよね。その才覚を惜しんだ秀吉によって再度取り立てられていますけれども、その人脈、能力は秀長時代に培ったもの。秀長が形成した文化、軍事、建築関係の人脈であり、それを活用して江戸幕府体制確立を助けたのです。

 今年が家康だったからか、外様の家臣の立場からその彼を助けた存在。そしてそれは豊臣政権を陰から支えた秀長の力が預かっていた、というのは、羽柴秀長スキーとしては胸熱展開なのであります。

 どっかで藤堂高虎の評伝読みたいなぁ・・・