pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

一年ぶりの東京

 アルコール入りの葡萄アイスが発売されるのがボジョレーの時期なので、十一月第三木曜日以後、時間ができれば東京新宿の伊勢丹地下に行くのですが、今年は入荷量が少なかったらしく、昨日朝行ったら「昨日で売り切れ」という悲しいお知らせ。んが確認を取ってくれた友人が確保してくれていた?いや店の方が確保しておいてくれたのか、それを食べる事ができました。今年は淡白な味でしたね。先に食べたベリー系の方が濃厚だったナ、味が。

 その後、「運営費をクラウドファンディングしなきゃならないぐらいだから、いつ政府におとり潰しの目に合うか判らないから」という理由で初めて上野の国立科学博物館へ。自分、名古屋市科学館みたいな施設を想像していたですよ。いや、HP見たけどイマイチ良く解らんかったデス。んで名古屋市科学館ってとこは子供の頃から行っていましたが、ここ、世界最大級のプラネタリウムが売りである事もあり、天文学とか地学とか、化学とか物理学とか生物学とか、とにかく理数系に全ぶりしている施設なんですね。過去よりも最新技術の方を紹介する施設。

 んが、国立科学博物館はどちらかというと過去の事績を集積した施設って感じ。近世以降の時計とか機械とか、そういうものの発展過程とか、圧巻の動物の剝製群とか昆虫や化石の標本とか、最新科学の実績も紹介しているけれども(日本人ノーベル賞受賞者紹介スペースとかもあったナ。スルーしたけど)、今までの成果を発表、解説ってイメージが強い。

 あと人の手になる機械、道具は圧倒的に近世、江戸時代以降のものが多い。まぁ機械式の道具が高級品とはいえ作成、発展したのが近世以降という事もあるけれども、それにしても展示してあるものの圧倒的多数は近世以降のもの。

 ふと思ったのだけれども関東の歴史的中心地って、武蔵国に限れば古代から平安末期は府中市だよね。そこで発見出土した歴史的事物はそのあたりの博物館とかで展示しそうだよな。んで鎌倉から室町は鎌倉が中心地で、鎌倉も観光都市だからその手の施設が一杯あるよね。んぢゃあ江戸周辺は寒村だったのか、というとそんな事はなく荒川の渡河地点であり水運と陸路の結節点で交通の要路だし、何より浅草寺は十世紀から建っているという由来がある寺だから、歴史的事物がない筈がない・・・あ、浅草寺は今でもデカイお寺さんだから宝物蔵を自前で持っているよな。そういうことか!!って思ったけど、科学博物館に機械的ではない歴史的遺物を収蔵する筈はなく、そっちは国立博物館に収蔵されているんぢゃね?と、これ書きながら思いつきました。次回は国立博物館に行かないといけませんね。

 あと常設展示だったかな何だったか、関東大震災に関連する展示があったのですけれども、今まで発生した大地震の年表・・・東日本限定で書いてあるんですわ。中世で何度も起こった畿内とか東海地方の大地震については記載がないんですよ。あ、そうだよな。ここに見に来る人は関東地方に住んでいる人たちだから他の地方の事を書いてもピンとこないもんな。

 あと台風とかの被害展示ないなーっと思ったけど、災害というと伊勢湾台風の事例を何かと繰り返すのは名古屋近辺の特質なのかも。最後に起こった巨大地震は戦時中の濃尾地震で情報統制されていたから記録自体少ないだろうし・・・こう書くと公的機関が記録を抹消するのって百害あって一利なしだよな。過去の損害、失敗を検証、考察して次回起こるだろう似たようなケースに備える事が難しくなるのだから。

 そーんな事を思った東京行きでした。