pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

水漏れ処理が朝一番の仕事

 うちの店が入っているビル、持ちビルですけど築五十六年以上の方でして、建てたのは祖父さんの代ですけど、経年劣化+業者がよろしくなかったのか、予算をケチったからなのか、水回りが大変不自由な建物でしてね。昨年末から今年にかけて、水道屋さんでも的確に理解できない水漏れが続出しており、今朝も店に出たら大規模水漏れの後が。四十分ほどかかって・・・もっとか、まぁ処置しました。寒い朝ですが体を動かすと暖かいものです。

 名古屋は幸いにも降雪はありましたが積雪は今のところないです。次に危険なのは氷点下になった時の降雪ですかね。夕方以降に降らなきゃいいんですがね。

 さて読み終わったものたち。

 

 wikiとかで主人公のダンビアくんが作品で語られるような、いわゆる『善人』というよりも、どちらかというとならず者、なりふり構わない冒険者気質な人物であると知っているので、こんなものかなぁ、という感想ですね。三浦按針=ウィリアム・アダムスの評伝を読んだ時も思ったのですが、十六世紀から十七世紀初頭の航海者たちって、何かに憑りつかれたように航海に出たがるのですよね。苦難の末、遭難者のようにして世界一周を終え、その時に見聞した記録を出版にこぎつけ、博物学者として名を成した後もダンビアは自身が船長として航海に出ます。都合三回世界一周をしたようですけど(うろ覚え)、漫画には描かれていませんでしたが結局破産みたいな形で生涯を終えたようです。日本で小なりとはいえ領主となった三浦按針も、領地を返上してでも始めた東南アジア朱印状交易は、収益の面から見ると失敗であったようです。

 これって損得ぢゃないんですな。彼らを駆り立てるものは何だったのでしょうね。好奇心・・・だけではないと思います。三浦按針に関しては航海者としての腕を使い続けたい。つまり航海者である事が生き甲斐な訳で、生活の安定よりもそれを優先させているのですね。ダンビアもそういう人みたいで、+知的好奇心を満たしたい欲求があるみたい。もちろん一攫千金の夢というのもあるでしょうが、それなら開拓された航路をなぞり、安定した定期航路を往復した方がよほど確実です。未知の土地、定期的にやってこれない土地では、信頼できる取引相手に恵まれるかどうか、解らない。いや、騙されたり、商品を確保できない確率の方が高い。幕府のバックアップがあり、比較的短距離の東南アジア航路を往復した三浦按針すら、当時東南アジア交易を独占していたオランダ東インド会社に属していなかったので、満足な商品確保ができませんでした。

 しかし憑りつかれているのは遠い昔の航海者だけではないと、最近十六時間労働、休日も働いている繁盛飲食店の経営者の動画を見ていると感じますね。ああいう人たちは、よりよい食材で、より効率よく、手ごろな値段で採算ベースを確保し、お客さんに喜んでもらう。それが目的化していてるように見えるのですよ。でなければ、休日も食材探しとか、下ごしらえとか、そういうものに使わないでしょう。

 社会ってある程度、仕事が趣味となってしまった人たちに回してている部分があるよね、とか思い、ブラック企業というのは、そういう仕事が趣味化してしまった社員を前提にしているからアカンのだろうなぁ、と。仕事を趣味化するかしないかは個人の問題だし、そんなものを社員に求めているっていうのは経営者自身の甘えかもね、と思ったり。

 アタクシですか?仕事は趣味ではないですなぁ(あ