pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

一応ガルパンおじさん

 劇場では見ない人なのでBD待ちでした。ようやく見れたよ。

 

 主人公が早々に退場してしまった継続戦ですが、元会長→次期隊長の一年生、と指揮がバトンされて、何とか戦い抜きましたね。相手の選手にリーゼントの三人組がいたのにビックリしましたが。リーゼントってフィンランドと何か関連があるんですかね?まったく調べていないので解りませんが。

 戦場後半が超難易度のスキーコースで滑りながらやり合うって感じで、そのスピード感で目が回りましたね。この試合、戦いは互いが互いの考えている事を読み合いながらやっている感じで、自分は間抜けな負け役が一方的に負けてしまう展開ってのがあんまり好きではなくて(物語も何もないよなぁ、と思ってしまう)、こういう互いの読み合いの末に最後は殴り合いって展開が好きなんですよ。ガルパンを見続けているのって、オタクと言えるほどではないけど戦車好きなのもありますけれど、こういう噛ませ犬が存在しない展開が好きだから最後まで見ようと思ったのかも知れません。

 あと黒森峰の戦術がエリカ隊長になってから三号戦車を主体にした機動力を重視したものになったのが好印象でした。重戦車並べて戦うって言うのは、ツッコミどころ満載だよなぁって思っていたから。戦車戦になると不利ですけど。

 決勝戦は聖グロリアーナと、つまり初戦の親睦試合と同じカードになりましたね。ある意味因縁のある相手との最終戦。楽しみです・・・完結するのは何年後でしょうね(あ

 

 上記記事とまったく関係ないけど読了したので。平将門と同時期に瀬戸内海地域で反乱を起こした人物ですが、後世への影響は将門よりも小規模です。まぁ関東が畿内に対して自立傾向にあるのに対し、瀬戸内海は現在でも物流の大動脈であり、畿内に対して自立とか考えていない地域というのもあるかも知れません。だから反乱者を称える関東とは異なり、反乱を鎮圧する側を称える傾向にある、と。

 反乱の性格も異なり、将門は親族を中心にした在地勢力争いでしたが、瀬戸内海周辺は飢饉と国司の収奪が原因で、藤原純友は鎮圧する側であったのが海賊側へと心情を移していき、ついには反乱を主導する事になったこと。藤原北家傍流と言えども祖父は最高権力者になった藤原高経の異母兄弟で、その政権運営に協力した人物だし(マンガ『応天の門』では弟をいじめる悪役面でしたが、実際は良好な関係で軍事面で支えていたみたい)、早死にした父親は五位、つまり中級貴族。陽成上皇に仕えたりして当時の高等教育を受ける環境にあり、戦略眼は将門とはレベル違いであり、陽動を駆使して官軍の隙を狙うなど、同族争いレベルの将門とは次元が違います。

 反乱の主力である海賊行為も行う海洋豪族たちの信頼も厚く、最終的に敗北したのは慣れ親しんだ瀬戸内の海賊ではなく、九州勢力をまとめて仕掛けた大宰府攻撃が上手くいきすぎて撤退する時期を九州勢力が見誤り、捕捉され撃破されたって言う感じらしいです。

 朝廷に対するインパクトもまったく異なりますね。それに関東ではその後も在地勢力の勢力争いが頻発し、陸戦で相手方の農家や農地を焼いたりするので、結構な期間、戦災による被害が継続したみたいですけど、基本的に奪って去る海賊行為は農地に被害を及ぼす事が少なく、反乱が起こった地域も比較的短期間で立ち直り、また国司の収奪と上手い事おりあう在地勢力が現れて、関東に比べると平穏な感じになったようです。

 まぁ、とはいえ純友の反乱に関する資料、記事は少なく、著者も関連記事を総動員して書いておられて、おかけで純友が没落していく貴公子である事が理解できて面白かったです。