いや、自分って新刊を購入するのは発売日直後である事が多いのですが、漫画はともかく、小説は結構時間がかかるのです。読み終えるのが。ですがこれは、二日ほどで読み終えました。
林さんの作品は、シリーズ的にはこれも含めて三つほど、ノンフィクションジャンルは一つしか読んでいないのですが、だいたいやられ役は中高年の男性権力者(だいたい無能か状況に適応できないか、どっちか)、勝利者は若年層から中年の男女という傾向があるみたいに見えます。そう感じるだけですが。たぶんそれが爽快感を感じるからですかね。つまり、いいぞ、もっとやれ(あ
今回はそんな感じで若年層から中年の軍事指揮官たちが活躍し、人類側が一本取った、という形です。また兵站問題も最後の障害を問題を最小限にとどめて排除したみたいな。またガイナスと呼称される異星文明の状況も少しづつ解ってきた、みたいな?地球人類のクローン体を培養して兵士兼労働者としてロボットとともに使役しているようなのですが、生体サイクルを理解しておらず、つまり就寝、食事といったものを時間経過でとらせようとせず、ぶっ倒れたら食事をとらせたり、休憩させたりするという・・・ほほー。
十年以上前の『ウロポロスの波動』のシリーズでは、ナメクジ型で分離、集合意識体というか何というか、他者と自分の認識境界が基本的に存在しない異星生命体とのコンタクトを描いていましたが、今回はどんな異星生命体なんでしょうね。
あ、最初から伏線として張られていた死亡認定された軍人科学者さんの設定が、また巻末で登場しています。この伏線の回収は、まだ時間がかかるようですね。
次巻(四月予定)が楽しみです。