土曜日はダークソウルTRPGのキャンペーンセッションでした。二か月ぶりで、自分のキャラの動きが一体どうなっているのか、思い出すだけで一苦労でしたが(結構スタミナダイスの事を忘れている)、GMのダイスの優しさ(ダイスが優しいのであって、GMはそうではない)によって『ちょーつよい』ボスとも楽に戦え、勝てました。ありがとうダイス!!
日曜日は現代アフリカ・クーデター史というぶ厚い本を少しでも読み進めようと、ブラウザゲーやりながら読んでいたのですが・・・二十世紀のアフリカはクーデター祭りかというぐらいクーデターという文字が、血なまぐさい事件が頻発していて・・・この表現もぬるいな、もっとヒドイ表現はないですかね。あ、日常茶飯事だ・・・ヒドイなぁ。これも読了したら感想書きます。
んで今回は、これ。
寺田寅彦 - 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学 (中公新書)
- 作者: 小山 慶太
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/01/24
- メディア: 新書
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寺田寅彦という夏目漱石の弟子にして文人物理学者の随筆は、学生時代に購入して読んだ事があるのです。うちの本棚にあります。しかし、ご本人の生涯に関しては知らないなぁ、と思い借りて見ました。日本人視点での物理学アプローチに拘る、という事は古典物理学の思考にこだわる、という事になるそうです。五感の不思議を解明する事なので。ところがこの方、アインシュタインとほぼ同年代(一歳違い)であり時代は量子論などの五感では捉えられない、数式上でしか存在を確認できないものを、大掛かりな実験装置で確認していく時代に、つまり現代の物理学分野に突入した時期でした。
寺田さんはそう言った分野を拒否した訳ではなく、関心もあり、ご本人もエックス線装置を医学部からもらい受けてエックス線研究をしたりもしていますが、基本的には「ねぇ君、不思議じゃありませんか?」という日常の不思議を探る事が研究姿勢の基本でした。
つまり、流行ではない。
ただ当時の日本物理学界はようやく黎明期を過ぎた頃で、欧米の最新実績にかじりつき、挑戦しようとし始めた頃合いでして、予算の獲得とかも四苦八苦な様子です。それにご本人の気質も『吾輩は猫である』に登場する寒月氏のように「高等游民」であり、趣味の延長線上に研究が存在していて、東京帝国大学の教授である事が酷く苦痛であり、研究だけして生きていたい、とかいう性格の人だったようです。
だからですかね、著者も理学博士さんなので、寺田さんの研究成果をコラムとかで書いてくれるのですが(椿の自由落下とか)、数式見ても、さっぱりわからん。当方完璧な文系人間なので、文章で理屈を教えられても、そうなんだー・・・としか思えない。
これ、人間としてどうなんでしょう?NHKの理系ドキュメンタリー番組がいかに一般人に解るように苦労して製作しているのかが解ります。姪っこが高校で物理学とか履修していたら、教科書読ませてもらおうかしらん。それで自分が何処まで理解できるのか調べたい気分になりました。
あ、寺田さんは随筆ばかりでなく俳句もやっている人で、ええ、そちらは解りましたよ。それぐらいはね、ええ・・・